冬の華
その身体を抱き締めたくなる衝動

この情感は…
まだ青かった
俺の一方的な欲望とは違う。

今なら
唯、抱き合うだけで報われる。

心肝から渇望してた
あのやるせない獣欲な感情はなく

唯、穏やかな愛しさだけが残る。

「なあ…大和。
子供の頃、俺が大和に言った事を覚えてるか?」

「あっ?何だっけなあ?」

「昼のメロドラマの告白シーンかってドン引きされた事あったろ」

「嗚呼!思い出したわ!
あの…ずっとこの先も、
俺と繋がってて欲しい。
誰かに大和君に必要とされたい…って寒気のする告白ね?」

大袈裟に体を震わせ肩を抱く。

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