神様・俺様・速人様


…………はやととか言うヤツ…ホントにかっこよかった。


───……ような気がする!!

茶髪に、二重瞼。すっとした鼻筋に、薄紅色の唇。

確かに大スターだわ…

って!!!!!!
褒めてどうする!!!!

「秋穂~緊張するよ!!!」

『同じ!!ヤバイよぉ~』

(では!次は体育科代表)

きっきたぁー!!!!!!

『こっッッッッッ今日はせっ晴天にもめぐっ恵まれて…』

──……ヤバイよぉ!!

かみかみだ!あたし!

恥ずかしい~

『たっ…体育科には、きゅっ…きゅうじゅ!!きゃ!』

あたしからマイクを奪ったのは、史華。

『体育科には、96名が新しく新入生として、在学することになりました。』

緊張するなんて言ってた、史華はスラスラと例文を読んでいる。

なんだその集中力は!!!!

「皆様、どうか温かく見守っていただくよう、お願いいたします。」

そう言って、ペコリと頭を下げて史華はあたしの手を引っ張って裏へ連れてった。
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