JACK IN THE BOX
「きっと、彼の悲しい記憶は時間が薄れさせてくれるよ」

シアンは小さく息をつき、独り言のように呟いた。

「時間が少しずつ傷を癒してくれる。僕のように、ね」

そしてティアを振り返る。

「深い傷痕は、一生残ってしまうけれど」

寂しげに笑う盲目の夫を、ティアは細い腕で抱きしめた。


傷痕は、消えない。一生残ってしまう。

……ああ、それなら。

時間と共に悲しい記憶が薄れていくよう、強く願う。

そして、痛みが少しでも和らぐようにと――



【end】


 
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