STARTING!
マッハの速さで飛んできた佐倉は、桃の行きつけの病院に連絡を入れて、今の状態になっているという訳だが…。
「…ごめんな佐倉」
「何謝ってるんですか社長!今はそんな事言わずに、桃さんを励ましてあげて下さい!」
…佐倉にまで怒られる俺。
なんだか情けねぇわ。
俺は苦しがっている桃の手を握りながら、とりあえず桃の陣痛があった事を知らせる。
俺の親父・お袋、桃の母の百合さんに幸也。
俺はケータイの電話帳を見ては、ひたすら電話をかけまくった。
そして―――
「もしもし?夜遅くに悪い―――」
もちろん、アイツにも。
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