◆太陽のごとくあいつは◆
『はぁぁぁぁ~…』
晶螺が帰っていってから、美夏はまた部屋に戻り、考え事をしていた。
変わってしまった晶螺の容姿を思い出しては、こんなふうに
『はぁぁぁ~…』
一人ため息をついている。
アキちゃんとはあたしが3歳の頃から一緒に遊んでて、
いるのが当たり前な存在だったもんなぁ…。
ただの弱虫な一つ年下の幼なじみだと思ってたけど…
今はあんなふうに、こう…男の人って感じになっちゃってて、
次からしばらくペアとして一緒に活動していくわけで?
で、来週は3週間合宿でずっと一緒、と?
ぅん…?
ってことは、3週間以上もあの気まずさに耐えなくちゃいけないわけぇ?
は…さ、最悪だ……。
とはブツブツ一人で言いつつも、
しっかりあさっての合宿に向けて鞄に支度している美夏。
何だかんだ言って、合宿は楽しみなのだ。