◆太陽のごとくあいつは◆
『ぁ、そういえば来週の月曜日から合宿があるらしいですよ。
コーチがこの紙渡しておいてくれって。』
っまじ!!?合宿??
部屋を出て、勢いよく階段を駆け下りた。
『あらぁ、そうなの!美夏にきいてみ…』
ガタァン!
『きゃっ!!』
不覚にも、美夏はなんと階段から足を滑らせて転倒。
幸い下から3段目から足を踏み外しただけだったので無事。
『み、美夏ねぇ!?』
『どうしたのよ美夏、急に』
二人が不思議そうに美夏を見下ろす。
『いたたたた…ぁ、ぅん。あの、ぇへ。』
ただ笑ってごまかすしかない。
何年ぶりだかもう覚えてもいない合宿。
『…ねぇ、お母さん?合宿、行ってもいいよね?』
『ぇ、ぇぇ、いいけど。あなた大丈夫なの?』
『………(汗))』
ほんっと、ドジなところも変わってないな、美夏ねぇは。
晶螺はひたすら苦笑いだった。