◆太陽のごとくあいつは◆
あれ…
そんなことより昨夜見た夢…
あの子どっかで…。
あの公園ってまさか、
あそこのマンションになっちゃった公園…?
色んな記憶が美夏の頭をよぎる。
ボーっと一人でベッドに座り考え込んでいると、
コンコンっ、
『どうしたのよ美夏。
さっきものすごい音がしてたんだけど。
また虫でも見つけたの?』
母親が部屋に入ってきた。
『ぅん…!?
ぇ、ぁぁ違う違う。ちょっとね。』
苦笑いしながら答えた。
『ぁ、そんなことより美夏!
あなた今日3時から試合相手の面会式あるんでしょ?
あとペアも変わるみたいじゃない。その人とも会うんでしょ?
もうお昼頃だから、ちゃんと食べていってよね』
ぁ、そーか、そーだ忘れてた!!!
『ぁ、はいはい、わかっとりますお母様』
『まったく。じゃぁ下で準備しておくからね』
『はぁい。』