天国に近い場所
「他の所に行く?」

「……うん」


ちらっとカフェの中を見ると、龍美が私をガラス越しにじっと見つめていた。

そして、少しずつ目線を横にずらすと‥龍美の耳には、私とお揃いのピアスが光っている……



!…

思わず目をそらしてしまう‥



本当に‥

龍美なんだ。


間違いない………





「‥志乃?行かないの?」


敦が振り向きながら言う。




「‥ごめん、敦。ここで言わせて‥」

「え?例の話しってやつ?」

「うん」



見なくたってわかる。

龍美の視線が私にあること‥
< 464 / 787 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop