聖夜の約束
「全部吐き出したの?」


まだ気分の悪そうな夏姫に聞く。


「わかんない・・・」


レイを小さな座卓の前に座らせた夏姫はふらつく足で2畳ほどのキッチンへ行った。



水道の蛇口をひねってコップにたっぷり水を入れると飲む。


「お布団が自分のしかないの 毛布をあげるからそこで寝てね?」



戻ってくるとレイに言う。



(ストーブを一晩中点けておけば寒くないよね)



「夏姫さん、誰も泊めた事がないの?それとも彼氏もそのベッドで眠るの?」


「彼氏?そんな人いないよ?」


押入れから毛布を取り出しながら言う。





クリスマスイブまであと10日、あたしは天使を拾いました。
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