聖夜の約束

第七夜

「ふあ～っ」


（また寝不足だよ・・・）


今朝はレイは起きていたけどやっぱり口を聞こうとしなかった。


「あたしが子供なのか、レイくんが子供なのか・・・」


口に出して言ってみる。


「誰が子供なの？」


またしても工藤先輩が後ろに立っていてあたしの独り言を聞いていた。


「い、いえ　なんでもないです」


ぶんぶんとかぶりを振る。


「ねえ、昨日長谷川君と食事に行ったって本当なの？」


「えっ！？」


（どうして知っているの？）


「社内中の噂になっているわよ？」


にこっと笑顔を向ける工藤先輩が悪魔の微笑みに見えてしまう。


「そんなに気にしないでよいわよ　食事ぐらいどうって事ないでしょ？」


そう言って行ってしまった。



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