聖夜の約束
(あたしはレイくんのキスが好きなんだ・・)



キスをされながら夢中にキスを返してしまう自分に驚いている。



「ん・・っ・・」


「奴にキスはされなかったの?」


意地悪な質問に夏姫は我に返ってレイの胸を突き飛ばした。


「いってえ」


「レイくんは意地悪だ」


夏姫の目に涙。



「意地悪なのは夏姫さんの方だ 僕が好きだって知っているのに奴と食事をした」


レイが乱暴に言い返す。



「好きって・・・レイくんとはそんな仲になれるわけ無い」



「年下だから?夏姫さんは年上じゃないとだめなの?僕は夏姫さんを養っていけるくらい大人だよ?」



「ばっかみたいっ!会ったばかりなのにそんな事言うなんて!」



(あたしたちはお互いの事何も知らないのに)






それからあたしたちは一言も口を聞かずに眠った。



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