たいよう
紗愛が一言何か言う度に、ヒロは紗愛に突っかかって。それを傍で見てた俺。なれたようにヒロを扱う紗愛。そしてなんだかんだ一緒にいるヒロ。
「走るって、楽しい」
「おーついにヒロからそんな言葉が聞ける時が来たかー」
ごりごりっとヒロの頭を撫でる。頑なに陸上なんてやんねぇ!って言ってたあの頃が懐かしい。
ヒロはまだ声変わりもしてなくて、ちっこくて。
「バカにしただろー!」
こういう所は全く変わってない。笑いを堪えきれずに、笑ってしまった俺にまたヒロが怒る。
「ごめんごめん」
それでも笑いが止まらない俺はまたヒロに怒られる。
「ヒロはヒロだな」
「何それ!たかにぃだってずっと変わんないし」
「ヒロすぐ怒るし」
「たかにぃいつも俺をいじめるし」
「まだちっこいし」
「あ、それ関係ないだろ!たかにぃが大きすぎるだけだし」
「ほらまた、突っかかってくるし」