爆暴走

隆吾side

俺は、学校からそのままの足取りでアジトへ向かった。



仲間も集めて。


皆、知っていただろうか。



-――――俺等、裏切り者だと思われてたんだぜ?



これに、どんな感情を持つだろうか。



俺たちは、昔から≪偽善者≫≪裏切り者≫をかなり嫌ってきた。



許せないから。



それが、自分等に重ねられていたら、どう思うだろうか。




俺は、ショックだったけどな。



まぁ…人それぞれって事で。



―――ガシャン。



扉が開く。


―――ギギギ…。



大分古くなってきたな…。


いつか、壊れるんだろうな…。



―――バタン。



その音と、仲間の騒ぐ声。



その音が、妙にむなしく思ってしまった。



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