アイ・マイ上司とlove☆days
“美紀”と“朋樹”・・・
2人は名前を呼び合ったあと、そのまま互いに黙り込んでしまって。
チラリと交わり合った視線は、どちらもが悲しみの色を滲ませている。
静まり返る中では、ピンと張り詰めた空気だけが蔓延していた・・・
「あっ、あのっ…!」
「「は・・・?」」
あまりの空気感に堪えられず、何かを発しようとすれば声が裏返って。
2人の重なった声と不思議そうな表情が、バッと一点に向けられた。
「え…、い、いえ・・・」
そうして注がれたイタイ視線は、私の表情をさらに引き攣らせている中で。
「…あ、美紀・・・久しぶり、だな…」
「・・・うん…」
その刹那に再び交わった瞳が、また2人の表情を苦いモノへと変えていた…。