アイ・マイ上司とlove☆days


もし経理部へ電話すれば、かなりの高確率で輝が電話に出るだろうし。



ズルイと分かってても、ニュートラルな涼子に頼ってしまったのだ。




「えー、何やってんのよ…。

ていうか、今日の課長すごい不機嫌だけど」


「っ、ごめん…」


ハァ…と、溜め息ひとつを落とした涼子に、ただ謝罪しか出来ずにいれば。




「…分かったから、早く来なさいよ?

“ソレ”を仕事に挟むのは、私はあんまり好きじゃないし…。

ていうか、落ち着いたら色々と吐かせるからね?」


「うん…、ありがと」


仕事をキッチリこなす彼女は、もちろん遅刻なんてあり得ないし。



私も不出来だからこそ、遅刻・早退はしないように気をつけていたのに…。




「まっ、ある意味で今日は見物かも。

あの鬼課長の不機嫌オーラに、皆ビクビクだもん…!

この場で理由を知るのは、私だけなんてねぇ」


「ははは…」


そう茶化してくれるのは、私の不安感を取り除こうとしてくれる優しさで。



やっぱり涼子が大好きだし、憧れだなぁと思えてしまった。




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