永久色-TOWAIRO-
「アタシは智也がそばにいなくても強くなれたのに………っ。やっと忘れられそうだったのに……。なんで今さら思い出させるのっ!?」
なんでいなくなっちゃうの………っ
「彩ちゃんはここにいなくちゃ、いけないんだ!!ここにいなくなったらどれだけのひとが悲しむと思ってるんだっ!!」
「アタシはいなくなってもいいんだよ!!こんな最低な人間………「だったらなおさら、智也には会わせられない。」
しゃがみこむアタシが顔をあげた先には、金髪の青年………
「智也は彩ちゃんのことずっと心配してたんだ。それなのに、最低だなんだって……もっと自分に自信持ちなよ。
もし、悩みあるんだったら俺んとこ、連絡して。」
そういってアタシの手に握ったままのケータイをとった。
返してもらったケータイを見ると『西ヶ谷秋人』と名前が登録されていた。
「え………でも、アタシ……」
「彼氏でしょ?
大丈夫っ。今回はナンパじゃないから。友達になろっ。
それと、名字じゃなくて秋人って呼んで。もちろん敬語禁止!!」
あ………
「ありがとう………秋人。よろしくね。」