永久色-TOWAIRO-



「忠告……ですか?」



はい、彼女はそう一言いうと話始めた。







「私は智也様が彩様と付き合っていた頃から知っております。
あの頃の智也様はそれはとても楽しそうな表情をしていました。」




確かにあの頃の俺は毎日が楽しくてたまらなかった。初めての彼女だった彩。同時に彩も俺が初めての彼氏だといっていた。






「でも、彩様と別れてからの智也様は本気で笑わなくなりました。」





「あなたは、俺がどんな気持ちで彩と別れたか知らない。
彩を俺の事情で巻き込ませるわけにはいかなかったんだ。だから、嘘をついてまで嫌わせたのに……っ。」





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