永久色-TOWAIRO-
「さっき姉貴聞いたんだけど俺って、社長なの?」
「はい……。」
「なら、しばらく休みにして。少しでも思い出せるものがあるならまた仕事に復帰する。これを伝えといて。」
「わかりました。
では、失礼します。」
─────あなたは社長なのよ。
姉貴が帰り際にそういっていた。
俺は、木之下グループの社長としてなにかできたのか?
夕日がさした部屋。
近くの棚の上にはバックが置いてあった。
なにか、手がかりになるものとかないのかな……。