永久色-TOWAIRO-
バックの中身を全部だして、思い出せる物はないかじっくり見ていく。
「…………?」
財布の中からでてきたのは指輪。
「例の、婚約者とのやつかな?」
そういえば姉貴が俺に婚約者がいるって言ってたっけ。
まだ顔とか見てないけど……
指輪の内側には名前が彫られていた。
「あ………や…?」
ズキッ!!
「…………っ!!」
突然頭が割れるような感覚が俺を襲った。
まるで、その記憶を思い出せないようにするため……。
アヤって女が何か関係してるのか?