ガラスの靴
そんな私は大学生になった。


大学は、電車で2駅先にあるところにある。


地元が嫌いって言ってる癖に、まだ地元から離れられていない。



私はあれから高校デビューをして、地味な自分とはおさらばした。


おさらばしたおかげで、私にはたくさん友達が出来た。


心を許せる心友にも、巡り会えた。


誰も信じられなかった中学時代よりは、他人を信じられるようになったと思う。



「ねぇどう思う?楓ちゃん。」



見た目も中学生の頃とは全然違う。



化粧をばっちりとしてみたり、髪を茶髪にして、巻いてみたりしたり、必死に今どきの女の子を装っている。


でも、童顔だからか、よく高校生に間違えられる。


身長148cmっていうのが私を子供っぽく見せる原因なのかも……。



そんな私は、今 昼食をとるために賑わう大学の学食にいる。
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