ブラッディ アリス
アリスとカイルは大勢の子どもに見つめられながら、バスの一番後ろの席に座った。
「…やけに嬉しそうだったわね…。あの運転手…」
「…ラビの言ってた…ヘンゼルとグレーテル…かもしれないって思われたんじゃない?」
「…なるほどね…」
二人は周りとは目を合わせないように、ヒソヒソと会話をする。
「…とりあえず、名前…どうにかしないと…」
「そうね…。どうする?」
「…うーん…。間違って本名で呼んでもいいような名前がいいよな…」
賑やかな雰囲気の車内…。
所々に用意されたお菓子を、小さな子どもたちが嬉しそうに頬張っている。
「…アリシア…とか…いいんじゃない?」
「…それ…何人目に殺した女の名前?」
「………」
バスはだんだん人気のない道へと進んで行く…。
次第に流れてた音楽は消え、子どもたちの笑い声も薄くなっていった…。