ブラッディ アリス
「……殺してあげようか?…カイル」
その頃のラビは、寮舎ミルフィーユの見張り役として、リビングのソファーでくつろいでいた。
「…今…何か言いました?リークさん」
ラビの向かいに座るオウルが、笑顔でラビの様子を伺う。
「……いや………何も…」
そう言ってラビは、テーブルにあった紅茶を口に含む。
「そうですか…。それにしても、変わったピアスをしてますね…」
「………君こそ…他の村子どもとは違うよね…」
二人は笑顔で見つめ合う。
「……今日は訓練の途中、どこに行ったんですか?」
オウルはリムレスを光らせ、挑むような目つきでラビを見た。
「…………鳥かご…だよ…。貴重な鳥を飼っていてね…」
ラビは爽やかに答えると、スッと立ち上がる。
「…鳥…ですか…?…」
「…そう……その鳥はとても価値があるんだ。……元はフィオフィリア家という貴族のものだったしね」
ラビのその言葉に、オウルは大きく目を見開く。
「………フィオ……フィリア…!」
「村子どもの君でも知ってるの?…さすがだね…フィオフィリア家は」