ブラッディ アリス



「……殺してあげようか?…カイル」


その頃のラビは、寮舎ミルフィーユの見張り役として、リビングのソファーでくつろいでいた。


「…今…何か言いました?リークさん」

ラビの向かいに座るオウルが、笑顔でラビの様子を伺う。

「……いや………何も…」

そう言ってラビは、テーブルにあった紅茶を口に含む。


「そうですか…。それにしても、変わったピアスをしてますね…」

「………君こそ…他の村子どもとは違うよね…」


二人は笑顔で見つめ合う。



「……今日は訓練の途中、どこに行ったんですか?」

オウルはリムレスを光らせ、挑むような目つきでラビを見た。

「…………鳥かご…だよ…。貴重な鳥を飼っていてね…」

ラビは爽やかに答えると、スッと立ち上がる。


「…鳥…ですか…?…」

「…そう……その鳥はとても価値があるんだ。……元はフィオフィリア家という貴族のものだったしね」



ラビのその言葉に、オウルは大きく目を見開く。



「………フィオ……フィリア…!」



「村子どもの君でも知ってるの?…さすがだね…フィオフィリア家は」



< 388 / 657 >

この作品をシェア

pagetop