ブラッディ アリス

ⅩⅩⅩ




リトルメラ邸を焼き尽くした炎は、木々に燃え移り、その威力を増していく…。



カイルからノーカとクレスタの話を聞いたアリスは、ラビと共に寮舎シフォンへと向かった。


「…ラビ…ケータイちょうだい」

「……カルサ様に…ですか?」

「そうよ。…全部燃える前に、消してもらわないと…」


…ピピピピッ…


アリスは短縮ダイヤルボタンを押し、カルサへと電話をかける。


「…もしもし…。……だいたい終わったから、早く火を消しにきて。…え?…燃えてるのよ。…施設の外に、見張りぐらい置いてるんでしょ?……そう。…じゃ、あとで」


…ピッ…



「…カルサ様もいらっしゃると?…」


「……ええ…。…地下は見せたくないわね…」







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