恋心
あの子の存在
無情にも朝はやってきた

翠におもむろに嫌な顔をして見せた。翠は笑いながら大丈夫!大丈夫!と言ってくれた

その気休めは今の私にはいらないよ…

駅を出る生徒の群れ…

あれ?今日は真くん電車じゃないのかな…昨日様子が変だった…翠と何かあったのかな…でも翠と何かあったんなら私に言ってくれるはず。何も言ってくれないって事は…どうしたんだろ…

「今日真くん電車じゃないの?」

思いきって聞いてみた
翠は辺りを見回して

「本当だ!薫~今日真くんは?」

いつも真くんと一緒にいる男の子に聞いた。男の子は一瞬困ったような顔になったがすぐに

「チャリで通うようにしたみたいです」

と答えた
翠はそれ以上は聞かなかった。私も家がそんなに遠くないって聞いてたから納得した

ごめんね、真くん!私も今は自分の事を考えなきゃいけないんだ!

別にそんな事で謝る必要ないんだけどルパンより真くんの方がいいからついつい応援ついでに考えてしまう

はぁ…学校行きたくないな…真奈美ちゃんに会いたくない…
野田くんと話すのは嫌じゃないけど…できる事ならもう話したくないな…ってか…真奈美ちゃんが早く告ってくれたらいいのに…
< 23 / 84 >

この作品をシェア

pagetop