ホンモノノキミ




室井君のことをずっと考えてたら、いつの間にか学校は終わっていた。


どうやら、智美も既に帰っちゃったみたい。




「はぁ……、何か変なの」




こんなに誰かのことで考えた事なんてなかったから


しかも、年下の中学生の事で




とぼとぼと、遅めの下校をする。


外を出れば夕焼けは見えず、暗闇だった。




「わ…こんなに暗いの?!」




さすがに、考えすぎたと思った。


室井君、帰っちゃったよね……


淡い気持ちを抱いて、ひょこっと門のところを覗くもやっぱり、そこに人の姿はなかった。




「だーよね…」




あれ…何かズキッてする。


何だか胸の辺りが熱くて、痛くて、強く握り締める。




頭をブンブンと振って、気晴らしにコンビニで雑誌を買って帰ることにした。


帰り道の途中にあるコンビニに立ち寄る。




「あ…。」




目の前まで来て、もの凄く後悔した。


コンビニの入り口付近に立っている男の人。


学校のアイドル(だった)板倉先輩。


あたしが気付いた瞬間、あっちもあたしの事に気付く。



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