粉雪

でもやっぱり気になるから--


ちらっと女の子を見る。


うわっ!!

色白黒髪ショートヘア目くりくりお人形さんみたいな子だった!!


目に涙溜めてた...。

かわいそぅ...。

その後大塚君があたしに気付かずそのまま教室へ戻って行った。


あたしも後を追って教室へ。



はぁーーーーー。


「なんや?アイツに振られたんか?」
にやにやしながらあたしの机に腰掛けるモヤシ。

「座んな!つか振られてない!」
モヤシを机から突き落とし、自分の席に座る。


隣には大塚君はいなくて、
男子と輪になって楽しそうに話していた。


「なんやねんー。キレんなやー。」

モヤシは自分の席に座ってこっちを恨めしそうに見る。


この視線うざい。



カラーンカラーン..

あ、鐘が鳴ってる。

次の授業の準備しなきゃー。


数学だったよね?






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