トラックで輝く君を
「お前…力抜ける返事すんな。」





む!





「健人先輩、禁止ばっかり!
そんなこと言ってたら私、帰っちゃいますからね!」



「ほう?」






健人先輩は私の手首を掴むと、骨に変な力を加えてグリグリしてきた。

すっごく痛い!泣く!





「い、痛いですよ!
あすか先輩、智美、助けて!
健人先輩にDVされてる-!」



「何!?
永田くん!なんでレディに優しく出来ないの!?もう!」



「蜜菜-!大丈夫?」





…なんてね。

なんだかんだ、楽しいことがないわけじゃないんだよ。





でも、やっぱり…

走ってる涼ちゃんを見れない部活はいつもよりつまらない。



はやく体育大会が終わればいい。



そう、本気で思った。





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