トラックで輝く君を

けじめ side Takuma

年明け

俺と涼平、佐藤さんと田尾さんの陸上部いつめんで初詣に来た。





「「「「あけおめ-!」」」」





年明け早々、佐藤さんに会えることに、正直心が浮ついた。

そういえば、みんなでおみくじ引いたり、甘酒飲んだり、こんなに楽しい正月は久しぶりだ。





「ねぇ、拓馬!
あっちに絵馬あるから、せっかくだし書きにいこうよ!」





佐藤さんに引かれるままに、絵馬を買った。

買ったはいいけど…何を書こう。





佐藤さんは、なにやらスラスラと願い事を書いている。



俺も、無難な願い事を書いてつるしておいた。

個人的には、願いは自分の努力で叶える!って思ってるけど…こういうのも悪くないって思うんだから、恋ってすごいとおもう。





「蜜菜はなんて書いたの?」



「ん?内緒。」



「吊してあるんだから、今から見に行ってみるか!」



「涼ちゃんの意地悪!」



「鈴木くん、せめて蜜菜がいない時にこっそり見ないと。」



「いやいや、別に見なくていいからね。」





この三人は、話すといつも漫才みたいで笑える。

いつも佐藤さんがいじられて、最終的には涼平がいじられるパターンがほとんど。





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