初めては高校生




「そういえば…名前は?」



年齢を聞いていても



肝心の名前を聞いていなかった。



ずっと青年だった……



「俺は、早瀬優木です」



青年はジュースを一口飲み



ニコッと微笑んだ。



はやせゆうき……



やっぱり初めて聞く名前だ。



「あ、あたしの名前知って…」



「中野潤さんでしょ?」



口を挟まれて、少し驚いた。



なんか当たり前に名前呼びやがった。



あたしは名前知らなかったのに



早瀬優木は何であたしの名前を



知ってるのかな…?



謎ばかり。



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