【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-
「勇将先輩、昼休み終わる。」



私が言っても胸の上に回ってる腕は体を解放してくれない。



それどころか、力は強まる一方。



「気良の腰やら足やら…俺かて、触ったことないでな。」



私の右肩に勇将先輩が顎を乗せ、私の耳元に囁く。



「何言ってるんすか?」



「俺の彼女やのに、紅にベタベタ触らせてからに…。」



勇将先輩のぷうっと膨らました頬が私の頬に当たる。



これがぞくに言う『ヤキモチ』ってやつか。



勇将先輩、めっちゃ可愛い。
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