僕と彼女のウラ事情
「えっ!?ちょ、何してんのっ!!
コラ消しなさいっ!!」
そそそんな顔美吉に見られたら
恥ずかしくて死ねるっ!!!!
席を立ち、急いで伸ばした僕の手を
彼女はひょいっとかわした。
「何で??大輝君の顔見てると、
1人じゃないって勇気出るのに・・」
「・・・え・・?」
僕の動きが止まると、美吉は写メに
微笑みながら「保存♪」と呟いた。
僕の顔見たら・・勇気が出るって・・。
あいた口がなかなか閉じない。
「寝てる大輝君見て、
お守りにしよ~って思って!!」
彼女が笑うと、緩めにアップしてる
髪も楽しげに揺れた。
その瞬間、
カシャ・・・ッ
「ぅわぁっ!?ひ、大輝君??」
今度は美吉が目をチカチカさせた。
そして僕は、
ケータイをかざしてニッと笑った。
「美吉の笑顔も~らいっ」