僕と彼女のウラ事情


「えっ!?ちょ、何してんのっ!!
 コラ消しなさいっ!!」


そそそんな顔美吉に見られたら
恥ずかしくて死ねるっ!!!!



席を立ち、急いで伸ばした僕の手を
彼女はひょいっとかわした。


「何で??大輝君の顔見てると、
 1人じゃないって勇気出るのに・・」


「・・・え・・?」



僕の動きが止まると、美吉は写メに
微笑みながら「保存♪」と呟いた。




僕の顔見たら・・勇気が出るって・・。



あいた口がなかなか閉じない。




「寝てる大輝君見て、
 お守りにしよ~って思って!!」



彼女が笑うと、緩めにアップしてる
髪も楽しげに揺れた。



その瞬間、





      カシャ・・・ッ







「ぅわぁっ!?ひ、大輝君??」



今度は美吉が目をチカチカさせた。




そして僕は、
ケータイをかざしてニッと笑った。



「美吉の笑顔も~らいっ」
< 44 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop