僕と彼女のウラ事情


「えぇっ、おま、何走ってんの;!!」



「傷口開いたらどうすんだよ;!」




あわあわと話しかける浩太と湊。




・・・が。



「・・・・・」




大輝は肩を上下させ、



キョロキョロと教室を見回していた。



「こら大輝!人の話聞け」




「ほのかのカバンってどこだっけ?!」





     「「・・・は?」」




目を点にする2人をほっといて、


大輝は「あった!」とほのかの鞄や道具、



そして自分の道具も持ちだした。




「え、え?なんで大輝が美吉のを・・??」



こんがらがる浩太。


すると湊が


「・・美吉、なんかあったのか?」



その言葉に、大輝は黙ってうなずいた。






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