僕と彼女のウラ事情


すると、ぽやんとした声でほのかが言う。


「大輝君ならいーんだってば」



・・ホントにわかってないよね・・?


大輝が呆れギミに言う。


「はいはい」


「あー、馬鹿にしてるでしょ」


ほのかが頬をふくらませた。


「大輝君だからいってるのに・・・」



「・・・・」



その言葉に、大輝は無言で顔が赤くなる。




・・・熱が出ている美吉は。



普段より子供みたいで、直球で。




・・・・・期待、しそうになるから。




      困るんだけど。





「ほら、そんな眠そうな顔してないで、

 おとなしく寝なサイ」


照れ隠しにほのかに布団をバッサー!とかぶせる。



「ぅわぷっ!」


ほのかは布団から顔を少しだけ出して、


微笑んだ。



その顔に、大輝はドキッとした。


・・・・・・が。





< 78 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop