僕と彼女のウラ事情
すると、ぽやんとした声でほのかが言う。
「大輝君ならいーんだってば」
・・ホントにわかってないよね・・?
大輝が呆れギミに言う。
「はいはい」
「あー、馬鹿にしてるでしょ」
ほのかが頬をふくらませた。
「大輝君だからいってるのに・・・」
「・・・・」
その言葉に、大輝は無言で顔が赤くなる。
・・・熱が出ている美吉は。
普段より子供みたいで、直球で。
・・・・・期待、しそうになるから。
困るんだけど。
「ほら、そんな眠そうな顔してないで、
おとなしく寝なサイ」
照れ隠しにほのかに布団をバッサー!とかぶせる。
「ぅわぷっ!」
ほのかは布団から顔を少しだけ出して、
微笑んだ。
その顔に、大輝はドキッとした。
・・・・・・が。