愛 love 優

迷い

亀有店勤務になり 一年が経とうとしてきた時、私は 少しずつ迷いがでてきた。

このまま この会社で働き続けるか、また新しい道に進むか。。。

正直 ここまでやった時に 今後の目標が見いだせなくなってきた。

このまま 私は この会社に働いていたら、成長できるのだろうか。。。

このまま 雇われる立場でいいのだろうか。。。

私の原点にあった気持ち、高校の進路を選択する時に エステの道に進みたいという 大きな希望に溢れていた時の気持ちと、その時の気持ちに 何かズレのようなものを感じた。

このまま 私、エステを続けていたら エステの世界を嫌いになってしまうという嫌気を感じた。

あんなに好きだったエステを 嫌いになってしまうかもしれない。。。

そう感じ始めた。

このように迷い始めると、お客様にも 自然と 変な空気を与えてしまっていたことを今でも 覚えている。

熱意のある接客と言われてきた接客に、勢いが無くなってきているのが わかった。

段々と、説得力が無くなっていく。

そして、結果 自分の接客に自信を持てなくなっていた。

こんな私が お客様に向き合うのは とても 失礼だと感じた。

後輩やスタッフに対しても、示しがつかないと思った。

自分の気持ちに 嘘をつくことが出来なかった。

嘘をつこうとすればするほど 噛み合わない関係。。。

私は このまま自分の気持ちに嘘をついて、仕事を続けるべきなのか。。。

真剣に考えた。

考えれば考える程、わからなくなる。

そして、私の体に異変が起こり始めた。
眠れない。。。

眠れない。。。

私は、不眠症になっていた。。。

眠れない毎日。。。
目の下には 大きなクマ。。。

会う人会う人に みんなに心配をされる。。。

顔色悪いけれど、大丈夫?!

自信のあった肌も 段々とボロボロになっていく。。。

自分の顔、表情、全てに 自信が無くなっていく。。。

人に会うのも嫌になっていく。。。

私の顔、見ないで。。。

しまいには、お客様に向き合うことも出来なくなっていた。。。

もう そこには、以前の勢いなんて、全くなかった。。。

自信が一つもなかった。。。
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