光の姫は何も知らない
ゴール地点に着いた瞬間。
あたしは碧山君よりか早くゴールしていた。
あとからゴールした碧山君とゴール地点にいたミズノ君が同時に呟く。
『これが、伝説の光の…翼…』
伝説? 光の翼? 二人は何を言ってるの?
二人が何を言ってるのかがわからなくて呆然としていると急に肩を叩かれる。
後ろを振り向くとそこには碧山君が立っていた。
「白原さん。すごい早いですね。僕の風が負けるなんてびっくりです。
それにさっきの背中から伸びた羽。やっぱり伝説は本当だったんですね」
碧山君が嬉しそうに話すから唖然としてしまう。
「ちょっと待って。 光の羽ってなに?」
羽って鳥の羽ってことだよね? そんな鳥じゃないんだから羽が出るわけない。
そんな気持ちから言うと今度はミズノ君が口を開く。
「白原さんは無意識にやっていたのだろうけど能力を使いながら走っていたんですよ。
その証拠に走ってる時は光に包まれてましたから」
確かにあたしが走ってる時に光が纏ってるって言われたことあるけど…
でもそれは例えだから。だから言ってただけだよ。
「それが能力とは限らない!」
あたしが能力を使って走っていたとは思いたくなかった。
だってその分ズルしてるってことでしょ?
そんなの…嫌だ。
あたしは碧山君よりか早くゴールしていた。
あとからゴールした碧山君とゴール地点にいたミズノ君が同時に呟く。
『これが、伝説の光の…翼…』
伝説? 光の翼? 二人は何を言ってるの?
二人が何を言ってるのかがわからなくて呆然としていると急に肩を叩かれる。
後ろを振り向くとそこには碧山君が立っていた。
「白原さん。すごい早いですね。僕の風が負けるなんてびっくりです。
それにさっきの背中から伸びた羽。やっぱり伝説は本当だったんですね」
碧山君が嬉しそうに話すから唖然としてしまう。
「ちょっと待って。 光の羽ってなに?」
羽って鳥の羽ってことだよね? そんな鳥じゃないんだから羽が出るわけない。
そんな気持ちから言うと今度はミズノ君が口を開く。
「白原さんは無意識にやっていたのだろうけど能力を使いながら走っていたんですよ。
その証拠に走ってる時は光に包まれてましたから」
確かにあたしが走ってる時に光が纏ってるって言われたことあるけど…
でもそれは例えだから。だから言ってただけだよ。
「それが能力とは限らない!」
あたしが能力を使って走っていたとは思いたくなかった。
だってその分ズルしてるってことでしょ?
そんなの…嫌だ。