奈落の王女に仕えしは執事
甘く出来たチョコレートケーキは、私たちを包み込む。
これから進んでいく日々、
ちゃんと向き合って、レインは私に喋ってくれた。
いつか二人でウェディングを挙げたいし、たくさん思い出を作りたい。
あの世界にいたレインは、
私たちを光に導いてくれたのだと信じてる。
そして私は、
最高の気持ちをこめて
レインに最愛の言葉を捧げた。
顔を真っ赤にしながらも、
ゆっくり私を見つめてくれる。
レインも私に、
その言葉を返してくれた。
「ありがとう」と
「愛してる」を…
奈落から助けてくれたのは、
とてもとても素敵な、
執事様でした…
「…姫、いえ…アリア」
「どうしました?」
「…ありがとう」
これは一つの、
王女様と執事の物語…
fin

