セレブリティー・ラヴ
信じられない。

晃と沙羅も目を丸くしている。



「初めまして…私(わたくし)織原一哉の娘、織原小豆でございます。」


階段の途中で、好きだと言ったピンク色のドレスを少し持ち上げてお辞儀をする。


「今日は我が社の創立記念パーティーにお越しいただき誠に感謝しとおりますわ。」


ニコリと微笑み社交の輪に入っていく。


その途端、辺りはヒソヒソと話はじめる。



誰もが恐れた。

あの過剰なまでの威厳の大きさに。


俺も、思わず鳥肌が立ってしまうほどだった。


「あ…ず、き様……だよ、な?」

「あ…ぁ……。」


上手く声も出せない。



大人達と話す姿ひとつ、ひとつに上品さが溢れ出ている。










これが、俺の好きになった女の子…。

これが、俺の惚れた女…。
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