セレブリティー・ラヴ
香坂財閥の御曹司と織原財閥の御令嬢の結婚ということで会場には多くの人が集まった。


徹と小豆は扉の前に立ち、呼ばれるのを待った。


「小豆…。」

「なんですか?」

「前から言ってきたが、今日から夫婦になるんだから“様”は…やめてくれないか?」


“夫婦”という言葉に少し頬を染めた小豆は色っぽさを含んだ顔になって言った。


「徹…って呼んで欲しい??」


徹は顔が真っ赤になった。


「──…いや、やっぱり結構。
身が持たない……。」

「あははははッ」


笑った小豆は徹にキスをした。



『新郎、新婦のご入場です。』



会場から呼ばれ、小豆は徹に腕を回した。


「いこうか。」

「はい。」


ドアが開き、2人は歩き出した。
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