+†ヴァンパイアと紅いアザ†+

限界と笑顔







「水樹、サン、キュー」





レオンの声に私は我に返った。





急いでレオンの方を向くと、そこには無理して笑うレオンが居た。






「レオン様、じっとしていて下さい。」






シャオランさんは、レオンの上に手をだした。





そういえば、シャオランさんはレオンが人間の姿になったのを見ても、驚かないな。




それに、2人は知り合いみたいだし。





2人への疑問ばかりが私の頭を占領する。







「――――この者の傷を癒せ、燐霞!」





シャオランさんは呪文らしきものを唱えた。





その直後、シャオランさんの瞳がエメラルドに光ったかと思うと、




横に寝ていたレオンはスクッと起きた。





「えっ、レオン!?」





「いやー、癒しの魔法の天才は健在じゃの」





「おだてても、何もでませんよ?」






驚く私をよそに、2人は仲良く話している。






< 56 / 334 >

この作品をシェア

pagetop