幼馴染みが担任になったら…アナタならどうします?





にしても、よく若宮先生はそんなこと覚えてたよなぁ、なんて感心してしまったけど。



でもそれって若宮先生からしたら、かなりショッキングな出来事だよね。



女子高生が自分の彼氏の顔見て逃げ出すなんて……



そりゃ、記憶に残ってるはずだわ。






心の中で複雑に絡まっていた糸が、少しだけ解れた気がした。





でも、まだまだ聞きたいことはいっぱいある。






しゃべろ、と言われたのをいいことに、あたしは耀太に質問をした。






「なんで若宮先生と一緒に帰ったの?」



「それは……、今から祥司とご飯を食べに行くけど、一緒にどうかって言われてさ。
若宮先生、バス通勤だから俺の車で一緒に行った。
ただ、それだけ」






フムフム、これまた納得。






「じゃあ、朝からコンビニに居たのは?」



「あれは……、なんか告げ口みたいでヤなんだけど、ここまできたら、楓には正直に話すよ。
あの2人、もう付き合って5年目らしいんだ。
若宮先生にしてみれば、そろそろ結婚を前提にって感じにしたいらしいんだけど………」





耀太の話を要約するとこうだ。




結婚を意識したい若宮先生。
まだ院生だからとそれを渋る倉田さん。



2人の間に微妙にできた歪みが原因で、会えば喧嘩の日々だとか。



悩んだ若宮先生は、同じ研究バカだった耀太なら、彼氏の考えてることがわかるじゃないかと、耀太を相談?愚痴?相手にして、頼るようになった。







「もともと違う人間なんだから、俺には祥司の気持ちなんてこれっぽっちもわかんねぇのによ…」



と、愚痴る耀太。





たしかに。







`
< 180 / 344 >

この作品をシェア

pagetop