ムカつくあなたは好きな人★
「あ、わり…。」

「いえ、あの…すいません…」

「ぷっ…ダメだ…、あんたの顔見ると言葉が全部繰り返されて…っ」

彼はそう言うと、笑いをこらえるように肩を震わせていた。

「すいません!忘れて下さいっ」

もう恥ずかしくなってきた///
勢い余って全部言っちゃったんだよね…

「嫌だよ」

「な?!何でですか?!」

「俺、綺麗な髪とか身長とは違って可愛らしい幼い顔立ちとか、瞳が吸い込まれそうなくらい綺麗な「ストップストップ!!」なんで?」

「なんでって…恥ずかしいから忘れて下さい!」

私、絶対顔赤い…///

「だから嫌だっつーの。」

「だから、何でですか!!」

私が少し怒った風に言うと、彼は私を真っ直ぐみて言った。

「だって、俺…髪綺麗とかそういう事言われた事ないし、何より…俺の瞳を褒めてくれたのはあんたが初めてだよ。」

彼はそう言った後、空を見上げた。
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