オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
博君が見たいって言ったのは、西洋のお話なんかによく出てくる、ファンタジーでお馴染みの架空生物『ユニコーン』のモデルといわれる、アラビアオリックスだった。


国内でも飼育している動物園が少ないからか、ユニコーンのモデルだからか、柵の前にはかなりの人垣が出来てた。


だけど、マモル君が博君を肩車した上にあたしの防波堤になってくれたから、あたしたちはオリックスに側近い柵にまでたどり着けた。


はしゃいだ声を上げる博君とは裏腹に、あたしは案内板が邪魔になってよく見えない。


仕方ないから、少し読んでみる。


『アラビアオリックス
(Arabian Olyx)
Oryx leucoryx
偶蹄目ウシ科
体長1.6〜1.8m
絶滅危惧種

西洋ではおなじみの空想上の生き物『ユニコーン』のモデルと言われるレイヨウの一種です。

中東に生息していましたが、乱獲により野生の個体は絶滅してしまいました。

そのため、現在はオマーンにて再移入し復活計画が進められています』

それを読んだ後、あたしはふっと気になる視線を感じた。
< 116 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop