オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
足の裏に感じる石は丸っこいからか、そんなに不快な痛みはない。
むしろ健康サンダルみたいにツボに効きそうで気持ちよく……
……って。
15歳の女の子が考える事じゃないよね。
あたしは気を取り直してスカートの裾をすこしたくし上げると、足元に気をつけながら博君に近づいていった。
さっきの拗ねた様子なんかまるで忘れたみたいに、石探しに夢中になってる。
よかった……
あたしがほっとしながら博君にあと2m位まで近づいてきた時だった。
足にぬるりとした感触が感じられ、思わず悲鳴を上げたら、2人に見つかっちゃった。
「この池にはコイとか魚もいるんだよ」
博君に教えてもらって、初めて魚が足元をかすめたってわかって。
「避けて通ってよ」
あたしは何にもならない文句を灰色のコイに向かって言ってやると、心なしかコイが申し訳なさそうな顔になった……かもしれない。
そのコイ見送ったあたしの目には、照明を受けて出来たあたしの影が伸びていたけど。
あたしは近くにあるもう一つの影を見て、目を見張った。
むしろ健康サンダルみたいにツボに効きそうで気持ちよく……
……って。
15歳の女の子が考える事じゃないよね。
あたしは気を取り直してスカートの裾をすこしたくし上げると、足元に気をつけながら博君に近づいていった。
さっきの拗ねた様子なんかまるで忘れたみたいに、石探しに夢中になってる。
よかった……
あたしがほっとしながら博君にあと2m位まで近づいてきた時だった。
足にぬるりとした感触が感じられ、思わず悲鳴を上げたら、2人に見つかっちゃった。
「この池にはコイとか魚もいるんだよ」
博君に教えてもらって、初めて魚が足元をかすめたってわかって。
「避けて通ってよ」
あたしは何にもならない文句を灰色のコイに向かって言ってやると、心なしかコイが申し訳なさそうな顔になった……かもしれない。
そのコイ見送ったあたしの目には、照明を受けて出来たあたしの影が伸びていたけど。
あたしは近くにあるもう一つの影を見て、目を見張った。