オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
でも。ユリだって満更じゃなさそうじゃん。


いつもよりお化粧に時間かけてたし、ここのところ毎晩付き合ってた今のカレにちゃんと断りの電話入れてたし。


それに、今の怒りッぷり。

ジュン君に変に思われたくないって気持ちが滲み出てるじゃん。


いつも隙がないユリだけど、ふつうのカレだと一見カレシなんかじゃなくって、ちょっと親密な友達って感じで付き合ってる。


さらりとしてるっていうか、ライトな感じ。


別れる時も後腐れなくて、修羅場なんか全くなくふつうの男友達になる。


だからか、ユリはとんでもなく交友関係が広いから、いろんな場所で顔が利くし情報のキャッチも早い。


あたしもそのお陰でずいぶんと助けられていたから、本当に感謝してる。


幼なじみのチカとは微妙に違う意味で、大切で憧れの友達。


だからもしユリがジュン君と両想いなら、あたしは断然応援しちゃう!


応援団長になってもいいくらいだよ。


(え?誰も頼んでない?)


結局あたし達はスタバで出来上がったカップルで解散した。
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