オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
日付は去年の5月30日。
あたしがナギと会ったのは、その4ヶ月後。
……知ってたんだ。
ナギはあたしの力を知っていて、それで近づいてきたんだ。
最初に会った事件で妙にあたしのコトを詳しいと思ったけれど、あの時は気が動転してたし、その後の忙しさでそんな疑問はすっかり忘れてたけど。
小さく残ったしこりのような違和感は、決して消え去っていなかった。
そうなんだ……
やっぱりナギはあたしの力を利用するためだけに近づいてきたんだね。
お金で意のままになると思って、貧乏だって家庭事情やお母さんのコトまで調べ上げて。
あたしはその紙を顔に被せると、瞳から熱い滴がこみ上げ流れ出した。