オトコ嫌いなあたしと、オンナ嫌いなあなた。【完結】
あたしは今まで知った事をあらかたチカに話した。
話を聴き終えたチカは……。
涙を流してた。
誤解が解けて心から後悔した、清らかな涙だった。
「ケンがそんなことに巻き込まれてたなんて。
チカは恥ずかしいよ……
ケンに会って確かめる勇気もなくて、勝手に誤解して怒って……
こっちこそ本当に浮気したんだもん。
もうケンにあわせる顔がないよ……」
チカはその場で泣き崩れ、後悔の言葉ばかり口にした。
「チカ、あの人とは初めて会ったのはいつ?」
あたしが念のために訊いてみると、昨夜街でナンパされ、クラブで一晩踊り明かしただけという。
その時にお酒やタバコを勧められたけど、頑としてはねつけたという。
よかった……
そんな芯の強さはチカのままだった。
「大丈夫だよ。このことはあたし誰にも話さないから。
今一番つらいのはケンなんだよ。
一番大切に想われてるチカが信じないでどうするの」
「そうだね……チカはケンを信じて待つよ。
十年に比べたらどってことないもんね」