【続】『愛してる』なんて言わないで
「千緩?」
「ん?」
「どうかした?
さっきからぼーっとしてるけど。」
「うんん。なんでもないよ。
それより、男の子かな、女の子かな」
「俺は、元気に生まれてきてくれればそれでいいよ」
「康太はきっと優しいパパになれるね」
「そうか?
千緩もきっといい母親になれるさ」
「そうだといいけどね。」
他愛もない話しをしながら、ソファでまったりしていた。
「千緩?こっちおいで」
そういって康太は自分の股の間を指差した。
「珍しいね。康太がこんなことするなんて。
恥ずかしいね」
「俺だってたまにはこういうことするよ。
俺だって恥ずかしいよ。
好きな人と一緒にいるってすごいドキドキするよな
いつまでもこんな気持ちでいられたらいいな」
「康太があたしに冷めない限りあたしも康太に冷めないよ」
「だといいけどな」