彼と私の言えない秘密
私は顔を上げなかった


声をかけてきたのが生徒会長だとわかったから


「隣…お邪魔しますね」


生徒会長は勝手に私の隣に座る


「生徒会長こそ…こんなところで…何か用事ですか?」


生徒会長は雲を見ている


「ん?ああ…男子校の屋上、工事してるので、コッチに息抜きに…来たんですよ」


「そうですか…」


今日の生徒会長はいつもと違う気がした


息抜きか…


何となく安心したのも束の間


カチャ…


生徒会長は眼鏡を外した


え?


眼鏡かけといてよ…





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