彼と私の言えない秘密
優しいね…


どうして今日は優しいの?


「はぃ…」


「そんな噂は俺を嫌ってる奴等が流したんだ。やりたい奴等にはやらせとけばいいさ」


その時の表情は少しだけ、寂しそうにみえた


「あと…私の秘密のことなんだけど…」


これを言わなきゃ来た意味がない


「秘密?……ああ、東條のか?」


生徒会長はコーラを飲み干した


「はい…アレ、皆には秘密にしてますけど、り、竜一は知ってて…」


どう話せばいいの?


「知ってるから何?あ〜もしかして、口止めしたいとか?」





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