彼と私の言えない秘密
優しい笑みが、怪しい笑みに変わった


「口止め…ってワケじゃないんですけど…秘密をネタに…こう…前みたいなことは…その…」


こんなトコで話す内容じゃないけど、今しかない気がして、しどろもどろになりながら話した


「あ〜体育倉庫とか資料室のことか?屋上もあったっけ?」


サラッと言う先輩


「だから、困るので…」


言えたよね?


「何が困るワケ?いいじゃん?」


「よ、良くないですから!」


私はオレンジジュースを飲み干す


「じゃ、話の続きは別のトコで」


「え、でも…」





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